西表島


西表島は、沖縄県では沖縄本島に次ぐ大きな島で、亜熱帯の原生林が島の90%をも覆っています。国指定の天然記念物であるイリオモテヤマネコやセマルハコガメ、カンムリワシなど15種類の珍しい動物たちが生息しています。自然豊かなこの島には沢山の川が流れており、その河口付近の多くにはマングローブ林があります。そして海には、400種類以上ものサンゴ礁や様々な海洋生物が生息しており、島全体が国立公園となっています。

西表島ではこの豊かな自然を活かし、由布島への交通の手段として水牛車に乗り、ゆっくりと干潟を渡りながら観察したり海を眺める事が出来ます。観光は海の他にも、天然保護区域の仲間川でマングローブを目指すマングローブクルーズなど、カヌーツアーが多く開催されています。またカヌーでなくても、マングローブを間近に体験できる遊歩道もあります。大見謝川の川沿いにはマングローブ林の中を安全に歩けるように作られた道があり、そこを通って展望台に到着すれば一面の海を眺める事が出来るスポットです。

この島ならではの体験型エコツアーが特に人気ですが、環境省の施設である西表野生生物保護センターでは、島に生息する動物や鳥などのはく製を多数展示していたり映像で見る事も出来るので、固有種の観察に訪れる観光客が大勢います。また資料室では西表島に関する写真集や書籍も閲覧する事ができます。