平和記念公園


太平洋戦争末期の1945年3月、沖縄は米軍による侵略を受け、以来6月23日に日本軍による組織的戦闘が終結されるまで、90日余にわたり激しい戦闘がくりひろげられました。それは山河がすっかりかたちを変えてしまうほどの未曽有の地上戦であり、県民の4人に1人が命を落としました。この惨劇の恐ろしさ、平和であることの大切さを後世に伝承してゆく目的で、平和祈念公園は建設されました。公園内には12mにも及ぶ平和祈念像が安置されている沖縄平和祈念堂、軍人、民間人問わず沖縄戦における全戦没者の氏名が刻まれた平和の礎、戦没者の遺骨を納めた国立沖縄戦没者墓苑、そして平和学習や戦争研究の拠点となっている沖縄県平和祈念資料館等があり、国内外の観光客、慰霊団、修学旅行生の平和学習の場として、また県民の休日の憩いの場、として利用されています。平和祈念公園及び周辺戦跡について、より深く正確な知識を得たい場合は、「沖縄平和祈念資料館友の会」による有料の公園ガイドを申し込むこともできます。
時の経過と共に世代交代が進み、戦争経験者が少なくなっている昨今、このように戦争を証言し、平和の尊さを伝える平和祈念公園の存在意義は、年々高まっています。