壺屋やちむん通り


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やむちんとは、そもそも沖縄の言葉で「焼き物」のことを指します。今からおよそ330年程前、琉球王国政府は、各地にバラバラに点在していたかつての陶工達を那覇の壺屋に集め、陶工の養成および陶器産業の発展に力を注いだことがその歴史の始まりと言われています。

その後、第二次世界大戦が終了してまもなく、当時那覇市内全域が米軍に制圧されていた最中、この地は復興に必要とされる資材を作るという名目において真っ先に解放されました。このことからこの地は戦後沖縄の復興のシンボルともなっています。
さらに現在では40の店舗が販売を行うとともに、およそ20の工房が「壺屋焼」を焼き続けています。ちなみに壺屋やちむん通りの全長は約390mにも及んでいます。

また毎年文化の日近辺になると「壺屋やちむん通り祭り」が開催されます。壺屋をはじめ、壺屋やちむん通り会の各店舗において割引販売が実施される他、ロクロの無料体験、路上パフォーマンス「道ジュネー」、実際に壺屋焼きの器で食事をいただく「マーサムン」、さらに窯元やこれまでの歴史を探索する「壺屋まーい」、などイベントが盛りだくさんです。なお11月3日には那覇市立壺屋焼物博物館が無料で開放されます。